切貼り
1.切貼りについて
Space-E/Drawでは、ウィンドウの図形を切り取って一時的に保管し、別の場所に配置することができます。
切取ることを’コピー’、配置することを’ペースト’、あわせて’コピー&ペースト’とも呼びます。
切取った図形は、次に別の図形を切取るまで何度でも配置できます。
また、大きさや傾きを変更して配置することができます。
切取ったもとの図形はそのままです。詳細図の作成などに使用すると便利です。
切貼りには、次の(1)〜(6)の方法があります。
これらは、オプションメニューまたは、システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[コピー&ペースト]で選択します。
- [切出し]
CUT用オプションメニュー [貼り付け]
PAST用オプションメニュー

(1)切取った図形を配置するときに、2次元データに変換し、ウィンドウアイテムとして配置する[2次元]と、そのままのデータで配置する[3次元]があります。
- オプションメニューの[モード]を使用します。
- [2次元]


- [3次元]

- 指定した領域にアイテムの一部が含まれているとアイテム全体を切取ります。

(2)切取る領域を通過する線分があるとき、一緒に切取るまたは除外するが選択できます。
- オプションメニューの[通過線分]を使用します。
- [通過線分 除外◆]

- [通過線分 取込◆]
(3)切取るときに、クラス、アイテムタイプ、グループ名称を指定して選択できます。
- オプションメニューの[クラス選択][要素選択][グループ]を使用します。
- [グループ 可◆]

(4)大きさを変更して配置した図形(オプションメニューの[尺度]を使用)に寸法線を作成した場合、表示される寸法値には、次の2とおりがあります。
- 配置する前に選択しておきます。
- オプションメニューの[実寸法表示][スケール表示]を使用します。
- ・切取る前と同じ寸法を表示する。・・・・・・[スケール表示]
- ・配置した後の実寸を表示する。・・・・・・・[実寸法表示]
- 1/2に縮小して配置した図形に、寸法線を作成すると以下のようになります。
- [スケール表示]

- [実寸法表示]
- [スケール表示]で配置する場合、配置する前に、システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[コピー&ペースト]の項目’9.グループ名称’を2、3、5、6のいずれかに設定しておく必要があります。
(5)配置するときの基準となる位置が変更できます。
- オプションメニューの[原点]を指示すると[自由点]⇒[矩形左下]⇒[矩形右下]⇒[矩形右上]⇒[矩形左上]⇒[矩形中央]と変更していきます。
- 切取る領域の2点目を指示するまでに変更してください。
- 初期設定は自由点ですが、原点の指示をC/Cのみで入力して省略すると、領域の左下になります。
(6)寸法線を含む図形を配置する場合、配置した後に寸法線が編集できます。

- 配置する前に、システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[コピー&ペースト]の項目’10.アイテム名称’を1に設定し、項目’9.グループ名称’を3、5、6のいずれかに設定しておく必要があります。
(7)切取った図形が保存できます。
- 切取った図形は、モデルファイルとして’TEMP.@CUT_ホスト名称.MD’という名称で、システムメニューのミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[コピー&ペースト]の項目’3.ディレクトリ名称’で設定されているディレクトリに作成されます。
- 通常は、切取るたびに同じ名称で中身が入替わります。
- 項目’4.モデルファイル名称’の設定を変更しておくと、入力した名称で、それぞれ保存されます。
- 配置する前にも同様に変更しておきます。
- たとえば、名称をAと入力すると、モデルファイル名称は、’TEMP.A.MD’となります。
- ただし、項目’3.ディレクトリ名称’に設定されているディレクトリは、ここでは変更できません。
2.切貼りのパラメータ
パラメータと内容
- 1.カッティングモード
- カッティングモードを変更します。
- 0.2次元
- 1.3次元
- 2.原点位置
- 原点の位置を変更します。
- 0.自由点 1.矩形の左下 2.矩形の右下
- 3.矩形の右上 4.矩形の左上 5.矩形の中央
- 3.ディレクトリ名称
- 切取った図形を保存するディレクトリを表示します。
- C:\HZS\draw\work_field
- 4.モデルファイル名称
- 切取った図形を保存するモデルファイル名称を変更します。
- @CUT_ホスト名称
- 5.スケール
- 配置するときの倍率を変更します。
- 6.カッティングデータ
- ’〜する’と’〜しない’を切替えます。
- 1.クラスセレクトを考慮しない
- 2.アイテムタイプセレクトを考慮しない
- 3.通過線分を除外する
- 4.グループ名称で指示しない
- 7.ペーストモデルの寸法表示
- 配置した図形の寸法の表示方法を変更します。
- 0.実寸法
- 1.スケール寸法
- 8.角度
- 配置するときの角度を変更します。
- 9.グループ名称
- 1.グループ名称を付けない
- 2.グループ名称を付ける
- グループ名称はすべてPASTMD××になる
- 3.グループ名称を付ける
- 寸法線グループ以外はPASTMD××になる
- 4.現在作業中のグループ名称を付ける
- 5.カット時と同じグループ名称を付ける
- 同じ名称があればナンバリングする
- 6.グループを階層構造にする
- 同じ名称があればナンバリングする
- 10.アイテム名称
- 0.アイテム名称を付けない
- 1.カット時と同じアイテム名称を付ける
- 同じ名称があればナンバリングする
- パラメータは、ミスク(CMMS)コマンドの[コマンドミスク]−[コピー&ペースト]で変更します。
- システムメニューの[ミスク]を使用するとコマンド実行中に変更できます。
- グループ名称が’PASTMD00’〜’PASTMDZZ’まで既に存在する場合は、’PASTME00’〜’PASTMCZZ’を付けます。
3.断面形状の取出し
- 3次元モデルを任意の平面で切断して得られる断面形状をウィンドウに配置できます。
- 切断面を図面化したり、形状の確認に利用できます。